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「女による女のためのR-18文学賞」第18回最終選考候補作は3月14日まで公開!

お久しぶりです。

2月はまるでブログの更新をしませんでした。

私生活の方がひと段落したので今月はさくさくブログを更新していきます!

 

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さて、今日は「女による女のためのR-18文学賞の話です。

この文学賞

最終選考に残った作品がネットで公開されていて、

第18回の作品が読めるのがちょうど今なのです。

そして3月14日まで公開予定、となっているので

ぜひ今読めるうちに紹介をしたいと思います。

www.shinchosha.co.jp

◆「女による女のためのR-18文学賞」は今はR18ではない

この文学賞、応募者は女性に限定されています。

そして「R18」と文学賞の名前にはついているように、

かつては性をテーマにした作品の賞でした。

 

しかし、第11回からはそれがリニューアルされて、

性をテーマとするものに限定をしない、ということになりました。

公式サイトでは下記のように宣言されています。

 

これまでR-18文学賞は「女性が書く、性をテーマにした小説」を広く募集してきました。賞が設立された10年前、小説に描かれる官能は主に男性のためのもので、女性が性を書くことはタブーとはされないまでも、大変な勇気のいることだったと思います。
 しかしいまでは、女性が性について書くことは珍しいことではなくなり、多くのすばらしい書き手が生まれています(その中にR-18文学賞でデビューされた方がたくさんいらっしゃることがとてもうれしいです)。このことから、性をテーマにすえた新人賞としては、一定の社会的役割を果たしたのではないかと考えています。

 第11回からは、募集作品を「女性ならではの感性を生かした小説」と定めたいと思います。

女による女のためのR-18文学賞

 

 

ということで、今ではわりかしなんでもありな雰囲気です。

R18というネーミングが一般の方が手に取る際に

吉と出るのか凶と出るのかは非常に微妙に思えますが、

私は過去の作品を読んできて面白い作品があったのでおすすめしたいです。

 

 

◆過去の受賞者には宮木あや子さんや窪美澄さん

過去の受賞作も公式サイトに載っていますが

宮木あや子さん、山内マリコさん、窪美澄さん、綾瀬まるさん、

など今活躍されている方がいらっしゃいます。

 

私がそもそもこの賞を知ったのは宮木あや子さんからでした。

宮木あや子さんは『花宵道中』でこの賞を受賞しデビューしています。

ちなみに

石原さとみ主演のドラマ『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』の原作も

宮木あや子さんなのです。

(ドラマの衣装が可愛くて大好きでした。)

 

つまり今や人気作家なわけですが

私の宮木さんのおすすめは

『婚外恋愛に似たもの』です。

婚外恋愛に似たもの (光文社文庫)

婚外恋愛に似たもの (光文社文庫)

 

婚外恋愛に似たもの。

どういうもの?とはてなが浮かぶタイトルなわけですが

この表紙をよく見てください。

女性が持っているもの、それはうちわです。

どこかでこんなうちわを持っている女性を見たことがあるような…。

これは5人の女性のお話ですが

彼女たちは既婚者で、35歳、そして男性アイドルの熱狂的なファン。

この設定だけで興味がわいてしまいませんか。

 

話はそれましたが、私は宮木さんきっかけで

過去の受賞者の作品を読むようになりました。

窪美澄さんも今や大好きな作家です。

 

◆第18回の最終候補作が読めるのは3月14日まで!コメントで決まる読者賞もあるよ!

最終候補作の6作品はこちらです。

公式サイトで今なら読めます。

 

木村咲「キリコ」

宮島ムー「好きだった人」

月吹友香「赤い星々は沈まない」

小沼朗葉「おまじない」

善知鳥二子「トーキングヘッズ」

千加野あい「どうしようもなくさみしい夜に」

www.shinchosha.co.jp

 

いずれも400字詰め原稿用紙30~50枚の規定なので

1作品15分もあれば読めます。 

そして読者のコメントで決まる読者賞もあります。

  

私は

千加野あいさんの「どうしようもなくさみしい夜に」

小沼朗葉さんの「おまじない」

この2作品が好きでした…!

特に「どうしようもなくさみしい夜に」は受賞本命と予想しています。

 

他の作品もなんとも瑞々しく

作家の誕生に立ち会えている心地でわくわくします。

残り期間も短いですがどうぞおすすめです。