木嶋佳苗が3回目の獄中婚というニュースを目にした。
私のような結婚できない女からしたら別世界の話である。
木嶋佳苗といえば2007年~2009年にかけて
婚活サイトなどで知り合った男性を殺害し、
現在は死刑囚として東京拘置所に収監されている。
当時はかなり話題になったのを記憶している。
つい先日柚木麻子さんの『マジカルグランマ』という小説を紹介したが、
柚木さんの作品に『BUTTER』という小説がある。
私はこの『BUTTER』という作品も大変面白く読んで、おすすめの1冊。
どんな話かといえば木嶋佳苗の事件から着想を得て書かれた話だ。
あらすじはこちら。
結婚詐欺の末、男性3人を殺害したとされる容疑者・梶井真奈子。世間を騒がせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿と、女性としての自信に満ち溢れた言動だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、親友の伶子からのアドバイスでカジマナとの面会を取り付ける。だが、取材を重ねるうち、欲望と快楽に忠実な彼女の言動に、翻弄されるようになっていく―。読み進むほどに濃厚な、圧倒的長編小説。
『BUTTER』はフィクションであり実在の人物や事件とは関りはないが、
やはりあの事件を思い起こさせる。
私は『BUTTER』を読んでから実際の事件が気になり検索を始めた。
そんななかで、木嶋佳苗のブログというものに出会う。
木嶋佳苗の書いた文章を支援者が更新しているらしい。
このブログ、何気なく読み始めたが面白いのである。
面白いという表現が正しいか分からないけれど
気がつけば過去記事をどんどん読み進めてしまうのだ。
そもそも3人も人を殺した死刑囚な時点で、
彼女の過去も環境も当然一般の人とはまるで違うわけだが、
それにしても独特な思考や表現は興味深い。
特に2016年の記事は直筆のものが多く
こんな字でこんな文章を書くのかと、生々しさにどうも引きつけられる。
ちなみに木嶋も『BUTTER』については2017年5月11日の記事で言及している。
小説の主人公は木嶋佳苗ではないことや
書籍の広告に木嶋佳苗の名前が使われることに怒りを示している。
私は小説は小説として読んで面白かったけれど
誤解する人がいたら、確かに本人は迷惑だろう。
でも柚木麻子さんは好きな作家なので、
少しはらはらしながらこのへんの展開を見ていた。
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そんな木嶋佳苗のブログも最近はすっかり読むことを忘れていた。
今回のニュースで思い出しアクセスしてみたところ
更新がすっかり止まってしまっていて、少し残念。
小説も書いていたので、そのうち読んでみようかな。
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