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【芥川賞受賞作品おすすめ5選】ー初めて純文学を読むならこれ!

◆第160回芥川賞候補作は12月17日発表!

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まもなく160回の芥川龍之介賞の候補作も発表されますね!

2018年12月17日(月)に発表されるそうです。

選考会は2019年1月16日(水)です。あと1か月!

 

ところで毎回話題になる芥川賞作品ですが

実はあまり読んだことない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

最近では又吉さんの『火花』は大きく話題になりましたが

<まだまだあるよ!芥川賞おすすめ作品!>

を勝手に紹介したいと思います。

 

純文学は退屈そうでちょっと…という方にむけて

普段あまり本を読まない方も

きっと一気に読んでしまいそうなものを5作品選んでみました。

文庫本になっているのでお手頃で手に取りやすいですよ。

 ◆村田沙耶香コンビニ人間』(155回芥川賞

読みやすいレベル★★★★★

コンビニ人間 (文春文庫)

コンビニ人間 (文春文庫)

 

・内容は重くても設定で心を掴まれるしストーリーが展開していくので面白い。

・時代も現代なので読みやすいしチャレンジしやすい。

 

村田沙耶香さんの作品は過去記事でもおすすめしています↓ 

www.mitsukaruko.net 

www.mitsukaruko.net

 

  

津村記久子『ポトスライムの舟』(140回芥川賞

読みやすいレベル★★★★★ 

ポトスライムの舟 (講談社文庫)

ポトスライムの舟 (講談社文庫)

 

・世界一周旅行の費用163万円を、年収163万円の主人公が貯めようとする話。

・淡々と、暗く沈み込みこまないので 万人におすすめ。

・津村さんの『君は永遠にそいつらより若い』もおすすめ。

 

 

中村文則『土の中の子供』(133回芥川賞

読みやすいレベル★★★☆☆

土の中の子供 (新潮文庫)

土の中の子供 (新潮文庫)

 

・虐待された過去をもち、その記憶から逃れられない主人公。

・過去のなにかを忘れたい捨てたいという感情に身に覚えのある方へ。

・重くて暗くて閉塞感漂うけれどそれだけじゃないようです。

 

 

田中慎弥『共喰い』(146回芥川賞

読みやすいレベル★★☆☆☆ 

共喰い (集英社文庫)

共喰い (集英社文庫)

 

芥川賞受賞会見で「もらっといてやる」発言で話題になったあの方。

・主人公は、父親がセックスの時に女性に暴力をふるうことに激しい嫌悪感を抱いてきた。しかしその父の血が自分にも流れている自分も、いつか父のようになるのではないかという恐怖を感じている…

・時代設定は昭和63年、方言もあるので普段本を読まない人はやや抵抗あるかもしれませんがおすすめ。

・個人的にはまさに芥川賞的な作品だと思っています。文章も厚いです。

 

大江健三郎『飼育』(39回芥川賞

 読みやすいレベル★★☆☆☆

死者の奢り・飼育 (新潮文庫)

死者の奢り・飼育 (新潮文庫)

 

・とある村に、戦時中に飛行機が墜落し、乗っていた黒人兵を「飼う」話。

大江健三郎の初期の名作。短編ですがずっしりきます。

・読む覚悟をもってどうぞ。

・暴力やらひどいのが駄目な方は注意。

・収録されている『死者の奢り』他も面白いので買って損なしの1冊。 

 

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とりあえず初めてなにか読んでみたいな~という方に向けて

5冊おすすめしてみました!

 

第160回の芥川賞は一体どうなるのかわくわくです。